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コラム 声×言葉

コラムVol.51『きくチカラⅨ』2022年6月

コラムVol.51『きくチカラⅨ』2022年6月

「5月病」。それが最近では、「6月病」と言われるらしいのです。転職や異動など、新しい環境で仕事を始める人も、研修を経て、5月から実際に仕事をするようになり、ゴールデンウィーク明け、ひと段落する6月頃に症状が出るケースが増えているからだそうです。元気がなさそうな人が目の前にいたら、つい「頑張って!」と声をかけたくなります。さて、「頑張って!」と言われて、本当に頑張れるでしょうか?

あなたの周りにはいませんか?

「5月病」「6月病」の主な症状は、無気力・不安感・焦燥感・不眠などで、病名で言うと「適応障害」と診断されます。うつ病とよく似ていますが、うつ病は原因不明のストレス要因によって発症することがあるのに対して、適応障害は、生活・職場環境などの変化に心が追いつかず、感じてしまうストレスが主な原因なのだそうです。
私の周りにも、休職している人がいます。どんな言葉をかけてあげたらいいのか、とても考えてしまいます。

「頑張って!」は禁句?

うつ病の人に「頑張って!」と言ってはダメと聞いた事があります。私も、この「頑張って!」という言葉に、泣きそうになる事がありました。まさか自分がこんな気持ちになるとはと、戸惑いました。軽いうつ状態だったのでしょうか?確かに、やれることを出来る限りやっていても、思うような成果につながらなければ、心が折れる時もあります。そんな追い込まれている状態では、「頑張って!」と言われても、「私、頑張ってます!こんなに頑張ってるのに、まだ頑張らなきゃいけないの?!」という気持ちになり、涙も出ますよね。
司会も声のお仕事もオーディションに受からなかったり、想うように表現できなかったり、悔しい想いをする事もあります。営業や外交のお仕事も、お客様あってのお仕事で、成果もお客様の心ひとつです。タイミングや相性もあるでしょう。人に会いに行き、動いても動いても、お断りが続く事もあります。頑張っていても、ですよね。

同じ言葉なのに?

この時、たまたま「頑張って!」と別の人にも言って頂き、驚いたのですが、素直に、「うん!頑張る!ありがと!」と思えたのです。そして、ある人には「全く他人事よね。嫌みにすら聞こえますけど。」と感じる「頑張って!」もありました。誰に言われるか、その立場や関係性、立ち位置によって、言われた言葉の意味合いや心への響き方、及ぼす影響も変わってくるのです。
ますます追い込まれる気持ちになる相手は、例えば上司でしょう。上司なら「頑張って!」より、「いつも頑張ってくれてるよな。」と認めて欲しいと思いますよね。逆に応援や励ましに感じられてチカラが湧いてくる相手は、家族、友人、仲間、恋人でしょうか。また、他人事ですよねと気持ちが萎える相手は、天敵ですね。

では、逆に、自分が「頑張って!」と言う側だったとしたらどうでしょう。相手との関係性や立場、立ち位置で、受け取り方が全く違うということを意識して、伝え方を変える必要がありますね。気を付けましょう。

かやくりか