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コラム 声×言葉

コラムVol.41『声と言葉と、眉と』2021年8月

コラムVol.41『声と言葉と、眉と』2021年8月

女性であれば共感して頂けると思いますが、朝、眉が上手に書けたら、それだけで気分良く1日をスタートできます。眉はメイクの中でとてもポイントが大きいパーツです。そして、眉の書き方でずいぶん印象が変わります。先日「マイナス10歳のメイク術・眉アイブロウ」というレッスンを受けてみました。今回は、『眉』について書きます。

時代を表す眉

1980年代の眉は、太眉でした。男女雇用機会均等法が始まり、強く自立した女をイメージした自己主張のある太眉でした。
1990年代の眉は一気に細くなりました。そして眉山を高くして弓なりにカーブさせる形が流行りました。コギャルの時代、アムラーブームです。
2000年代の眉は、モテ系がキーワードになった時代です。眉は、眉頭から眉山にぐっと角度をつけ、眉尻のラインがスッと消える、形をきちんと整えた眉が流行しました。
2010年代、眉のベースは太眉へと移っていきました。カーブを強調しない平行眉。その後、ナチュふわ眉の時代になりました。形を作りすぎず、隙間の部分は1本1本埋めていくように描き足し、ナチュラルにキメすぎない抜け感メイクが主流になりました。
2020年代に入り、大きな変化は見られないものの、ベタっとした平面的な眉ではなく、自眉を活かした立体感のある眉で、より自然で自眉に近いナチュラルな仕上がりがトレンドになりそうなのだそうです。
「マイナス10歳」になるために、太眉に挑戦です。目の縦幅の半分以下だと、ひと昔前の印象になってしまいます。目の2/3ぐらいの縦幅を意識して眉毛の下側に描き足していくのですが、なかなか勇気と度胸がいる作業でした。

『眉』で表す言葉

「眉目秀麗(びもくしゅうれい)」。容姿のすぐれて美しい様子を言います。
「眉ひとつ動かさない」。全く表情を変えないこと。まるで動じないことを意味する言い回しです。
「眉を読む」顔の表情から人の心を推し量るという意味の言葉もあります。
その人の表情や容姿全体、そして気持ちや心中までを『眉』という文字を使って表すこれらの言葉が存在していることに感心します。
『眉』というパーツは、コミュニケーションの要と昔から考えられていたのでしょう。

『眉』でコミュニケーション

目を見開いたり細めたり、眉を上げたり下げたり、目線の高さや視線の送り方、目元だけでもたくさん筋肉があり、多くの表現の方法があります。
また、眉間には「皺眉金(しゅうびきん)」という筋肉があり、感情や心理状態で無意識に動いてしまうのだそうです。
コミュニケーションは相互のもの、双方向で成り立つものです。特に目元から相手の感情を読み取る力が日本人にはそもそも備わっているということも言えると思います。
そうでなければ、「目は口ほどにものをいう」とか「顔に書いてある」とか「目顔で知らせる」という言葉も生まれないはずです。

『眉』『目』『おでこ』
マスクから出ている部分での豊かなコミュニケーションが成り立つと楽しいですね。

かやくりか